時々、自分でも忘れてしまうのですが、実は、私、工学博士です(笑)。
専門は化学です。

今日は、化学の話から。。。。

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すべての化学者が、基本中の基本として学び、考えたり実験したりするときに活用するのが、周期表というものです。

ほら、いつか学校で覚えさせられた、あの、「水兵リーベ、ぼくの船」っていう表ですよ。

 

これは、1869年に、ロシアの化学者、ドミトリ・メンデレーエフが発表したものです。
彼は、それまでに発見された原子を、重さの順に並べていくと、ある一定の周期で同じ性質を示すことに気づいたのです。
もちろん、まったく同じではありませんが、反応性がよく似ているのです。

たとえば、原子番号3のリチウム、原子番号11のナトリウム、原子番号19のカリウムは、とても暴れん坊。
特にナトリウムやカリウムは、空気中のわずかな水分とさえ反応して、発熱・発火します。

一方、原子番号2のヘリウム、原子番号10のネオン、原子番号18のアルゴンは、煮ても焼いてもまったく反応変化しない頑固者。
安定そのものです。

ほら、氣づきましたか? 原子番号が8ずつの周期で、似た性質を表すでしょ。

ナトリウムとネオンは、原子記号で書くと、それぞれNaとNeとなります。記号としては見た目がそっくりですよね。でも、性質は全く正反対なのです。

Na君は、言います。

「おいらは、いつもイライラして、すぐに怒り出してしまう。だから嫌われものさ。そんな性格を直したいです。
ああ、Neさんのようにおとなしく冷静になりたいなあ」

でも、化学者は言います。

「とんでもない! NaはNaだからいいんだ。Naのその性質を使って、私たち化学者は人の役に立つものをつくりだすのだ。
Naの代わりになるものなんて、他にはどこにもいないのさ」

さて、話は変わって、人間の話。

東洋では、今から3千年以上前、メンデレーエフよりもはるかに昔に、人間についての法則を見つけていました。
人間を生年月日の順に並べると、一定の周期で同じような性格を持っていることに氣づいたのです。
(具体的には、60日ごとに、同じような性格の人が生まれるのです。)
もちろん、まったく同じではありませんが、似たような性格なのです。

ある人が言います。

「おいらは、いつもイライラして、すぐに怒り出してしまう。だから嫌われものさ。そんな性格を直したい。
あーあ、誰かさんのようにおとなしく冷静になりたいなあ」

とかく人間は、他人と比べて、自分は〇〇が足りない、〇〇ができない、〇〇が負けているなんて、がっかりしてしまいます。
悩みのほとんどが、誰かと比べることに原因があるようです。

でも、神様が言います。

「とんでもない! お前はお前だからいいんだ。お前のその性質を使って、私たち神々は宇宙を進化させているのさ。
お前の代わりになるものなんて、他にはどこにもいないのさ」

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さあ、今日もあなたらしく、夢を生きていきましょう!